• 航空整備科8期(1979年卒業)

    いせき しゅん伊関 俊

    スカイマーク株式会社
    運航本部 運航乗員部
    乗員課 機長

    一等航空整備士、航空機関士、副操縦士を経て現在はボーイング737-800型機の機長をしています。

    仕事のやりがい

    飛行機は気象状況、機材の故障等、運航の障害となるものをいつも考え調整しながら運航されています。難しい状況の中でもあらゆる職種の仲間との連携で良い品質をお客様に提供できるように心掛けています。

    学校生活の思い出

    私は中日新聞の住み込み配達をしながら学校に通っていました。バイトをしている同級生も多くみんなお金も時間もない学校生活でしたが、バイト先の余り物を分けあってランチしたり、休みの日にはバイクでツーリングにいくのが楽しみでした。学生時代は飛行機よりバイクに夢中になっていたかもしれません。

    失敗から得た教訓

    失敗の経験はありすぎてご披露しきれません。私があらためて言うようなことではありませんが、人生は失敗の積み重ねの日々です。しかし、そこに着目してばかりでは自信を失い前に進めなくなります。失敗の分析対策を行ったら、その失敗は早速忘れましょう。

    Message

    学校が愛知県江南市にあった頃に在籍していましたが、その後のCNAの発展には目を見張るものがあります。それを支えてきたのは、ひとえに歴代の先生達の情熱によるものと信じています。そして我々卒業生の活躍が後押ししてきたことでしょう。飛行機による移動は、グローバル化した世界でこれからも欠くことの出来ないものです。CNA卒業生が「飛行機」を通して世界で活躍することを楽しみにしています。

  • 航空整備科19期(1990年卒業)

    いそしま かずお礒島 和郎

    岡山市消防局
    航空隊 副隊長

    岡山市消防局で運航する消防ヘリコプターの整備業務及び救助ウインチ操作などの搭乗業務を行っています。

    仕事のやりがい

    ヘリコプターの整備を通じて、皆さんの生命、身体及び財産の保護に直結した消防業務に携わることができ、無事に災害任務などを完遂できた時は、この仕事の重要性を感じることができます。

    学校生活の思い出

    2年課程のヘリコプターコースであったこともあり、短い期間に多くのことを吸収しなければならず、特にヘリコプターコースに入った後は、自分でもびっくりするくらい真面目に机に向かっていたことを思い出します。

    失敗から得た教訓

    ヘリコプター整備業界に入って数年の若い頃、目視できない部位の作業中にワッシャー1枚を紛失してしまい、結果的に数日間のワークストップとなりましたが、当時の上司や同僚とチーム一丸で分解作業やワッシャーの捜索に集中しました。この失敗から、整備には正直さと協力が大切であると印象に残る出来事になりました。

    Message

    毎日、多くの航空機が世界の空を飛び、多くの人が運航を支えています。その中には中日本航空専門学校を卒業した人が多く従事しているので、どこの職場に行ってもCNAの仲間に会えることに驚きます。これからも立派な航空人を輩出することを期待しています。

  • 航空整備科29期(2000年卒業)

    きでら ひろやす木寺 宏裕

    国土交通省 大阪航空局
    保安部 航空従事者試験官

    航空従事者(整備士)学科試験問題の作成や実地試験の実施、また指定養成施設における技能審査員の認定および更新試験を行っております。

    仕事のやりがい

    試験官として実地試験をさせて頂く中で、受験生の方がしっかりと試験に対して準備をしてきたのが伝わってきた時や、試験への思いが伝わってくる時に「航空機を安全に飛ばす」ということに自分も携われているのだとやりがいを感じ、また受験生の方々に対して誤った判断をしないように身が引き締まります。

    学校生活の思い出

    在学中に娘が誕生したのですが、航専祭にクラスでカレー屋台を出店した際に、当時1歳の娘も参加させて頂き卒業アルバムに一緒に写っていることです。

    失敗から得た教訓

    私は航空整備士としてこれまで、使用事業や官庁およびエアラインで教育を受けライセンスを取得してきた経緯があります。それぞれの試験で整備士として求められる細い作法や優先される作業が違い、それまでの自信や経験が音をたてて崩れていきましたが、どういう立場であっても「航空機を安全に飛ばす」という事だけは不変のものだと身をもって学びました。

    Message

    試験官になってから今年度初めて、母校の技能審査に立会い、これから整備士になっていく学生の様を見せて頂きました。真摯に技能審査を受けている受審生は全員輝いていました。今後も「技術者たる前に良き人間たれ」の教育理念のもとで育った後輩達と出会えるのを楽しみにしております。

  • 航空整備科38期(2010年卒業)

    くずや葛谷 よしみ

    ベストテック株式会社
    ロジスティックチーム

    派遣先の米国Mitsubishi Aircraft Corporation Americaで三菱スペースジェットの運用に必要な部品などの管理に携わっています。

    仕事のやりがい

    夫と娘を日本に残して単身赴任したこの職場では、飛行試験を維持するために24時間体制でメンテナンスが行われています。要求された部品や工具を素早く提供し、「早いね」と感心された時にやりがいを感じます。

    学校生活の思い出

    ヘリの技能審査で航空局試験官を後席に乗せて試運転を行うことになりました。開始直後に準備していたチェックリストを持参し忘れた事に気付き、頭が真っ白になりましたが、精一杯の元気で何とか合格をいただきました。

    失敗から得た教訓

    ランプエリアで髪留めゴムを無くし、あちこち探しましたが見つかりませんでした。パニックで気分が悪くなりトイレに駆け込むと、襟元からゴムがぽろっと落ちてきました。
    以来、ハンガーに出る前には必ずゴムを確認しています。

    Message

    50周年おめでとうございます。職場でCNA(先輩・後輩)の卒業生がいると心強く感じます。今後も心強い仲間が増え続けることを楽しみにしています。

  • 航空整備科47期(2019年卒業)

    くりはら まこと栗原 諒

    エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社
    整備部 装備構造課

    神戸空港事業所でヘリコプターの修理・改造を行っています。

    仕事のやりがい

    ヘリコプターの修理、改造を主に担当しています。お客様の使用する用途や環境によって要望が異なりますが、どの機体にも共通するポイントは「最高の品質」を提供する事です。自分の発揮しうる最高の物をお客様に提供できた時は嬉しい限りです。

    学校生活の思い出

    3年生のスポーツ大会で私のクラスが玉ころがしで優勝し、当時クラス委員長だった私は胴上げで祝福していただきました。このクラスメイトと同じ時間を過ごせて本当によかったと、心から感じました。

    失敗から得た教訓

    ある時の作業において、おかしいとは思いつつ先輩社員の言われるままに作業し、結果として不具合になりかけた事がありました。以降必ずしも先輩が正しい訳では無い事を知り、指摘する勇気が身につきました。

    Message

    学生時代に学べる事に限りはあるものの、学生でしか感じる事のできない一体感などは、今のうちに体に覚えさせておくといいかもしれません。現場でみなさんと団結できることを楽しみにしています。

  • 航空整備科11期(1982年卒業)

    さいとう なおき齊藤 直樹

    朝日航空株式会社
    整備部 執行役員・整備部長

    朝日航空株式会社の八尾本社にて、整備部長として業務に就いています。

    仕事のやりがい

    若い頃は、自分で整備した航空機が飛び、安全に帰ってきた時がとても嬉しかったです。現在は、若手の整備士がより良い仕事ができる環境作りに邁進しています。

    学校生活の思い出

    近くの映画館に行くと、最前列が学生、その後ろに先生がいて、とても楽しく映画を見ました。 夜、寝袋をもって先生のお宅にお邪魔し、お酒を飲みながらいろいろな話ができたことがとても思い出に残っています。下宿では、初めて会った全国から来た友達と、毎日の様に歌ったり笑ったりしたことを覚えています。

    失敗から得た教訓

    安全線を逆に掛けたり、計器を壊したり数えきれない失敗はあります。自分が整備した飛行機が墜落し乗員が死亡するといった経験もしています。単に、マニュアル通りに整備するのは当たり前のことで、フライト全般を理解し、その陰に隠れている不安全を如何に取り除くかが必要だと思いました。

    Message

    「技術者である前に人間であれ」。って、とてもいい言葉だと思います。今後も、良い技術を持った良い人間を社会に送り出していただきたいと思います。

  • 航空整備科46期(2018年卒業)

    ほり しほ堀 詩歩

    ANAベースメンテナンス
    テクニクス株式会社
    構造整備部

    羽田空港に隣接する格納庫で、ANAグループが運航する航空機の機体構造に関する整備・改造を行っています。

    仕事のやりがい

    不具合の発生した部材を修理し、元の状態に戻す作業は構造スキル特有のやりがいだと感じます。作業中、先輩方の技術を間近で見るとともにアドバイスを聞くことで、それを自分の技術として習得することができた瞬間はとても嬉しいです。

    学校生活の思い出

    部活動です。私は野球部にマネージャーとして所属しておりました。休日や学校終わりの練習に参加し、全国大会への出場枠を勝ち取った瞬間は非常に嬉しかったです。
    当時のメンバーとは、現在でも連絡を取り合うほど仲が良いです。

    失敗から得た教訓

    何事も多くの経験を積んでおけば良かったと感じています。経験といっても仕事に関する事だけではなく、様々な分野の方との会話や読書により、新たな知識や考え方を得られたのではないかと思います。現在では、積極的に違う分野の方との会話や、読書をする機会を作るように心がけています。

    Message

    50周年おめでとうございます。
    ANAグループには、中日本航空専門学校卒業の優秀な先輩が多数入社されており、誇りに思います。今後も、母校から多くの航空整備士が生まれる事を期待しています。

  • 航空整備科14期(1985年卒業)

    みやぎ よしかつ宮城 善勝

    日本トランスオーシャン航空株式会社
    運航点検整備部 部長

    那覇空港にてJTA運航点検整備部 部長として整備現業部門の統括をしています。

    仕事のやりがい

    現在は管理業務に専念しており整備従事者として直接の業務はありませんが、やはり若い後輩たちが目標とする資格を取得し、事業計画達成に向け活躍している姿を見るときにやり甲斐を感じます。

    学校生活の思い出

    貧乏学生でいろんなバイトに就きましたが、その度に地域の方々の温かいおもてなしの心に触れプライベートも充実していました。とりわけ1年生の夏休みに同期の杉島君の家に住み込みで働いたキャンプ場でのバイトは、貴重な経験と共にご家族から息子のように可愛がっていただき、私の第2の故郷となりました。

    失敗から得た教訓

    自身が作業リーダーとして実施していたENG Change作業がキャンセルとなり急遽運航することとなったが、復旧作業中に機体にDamageを与え次便が欠航となりました。大事なお客様へ一刻も早く機材を提供したいという気の焦りが原因でした。その時本当に大切なのは定時性よりも安全運航が優先であることを学びました。

    Message

    毎年のように中日本卒業生が弊社へ入社しますが、その度に岐阜で過ごした学生生活を思い出します。厳しい学生生活でしたが、信頼できる恩師の方々からの厳しくも暖かいご指導をいただいたお蔭で現在の自分があると本当に感謝しています。

※掲載している内容は取材した時点のものです。